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お知らせ

厚生労働省の人材開発支援助成金に2022年から新設された「事業展開等リスキリング支援コース」を知っていますか?

「事業展開等リスキリング支援コース」は、新規事業の立ち上げなどの事業展開や企業内のデジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進するにあたって、必要となる専門的な知識・技術を習得させるための研修を実施した場合に、最大1億円が支給される高率助成コースです。

ITCOLLEGEでは同じ人材開発支援助成金の「人材育成支援コース 人材育成訓練」を活用されるお客様が最も多いですが、一定の条件を満たす企業ならこちらの助成金を活用すれば、社員のリスキリング研修にかかるコストを大幅に削減できます。

本記事では実際にこの助成金制度のメリットと、申請の条件をわかりやすく解説。事業展開や社内のDX化にあたって、エンジニアの育成やリスキリングを検討されているお客様はぜひご覧ください。

「事業展開等リスキリング支援コース」とは?

人材開発支援助成金「事業展開等リスキリング支援コース」は、企業の持続的発展のために、新商品や新サービスの開発・提供などによって新しい分野に展開する事業主や、業務効率化など社内のデジタルトランスフォーメーション(DX)化などを目的とする研修を行う事業主を対象に、研修経費や研修中の賃金の一部を支援する制度です。

「人材育成支援コース」「人への投資促進コース」では1事業所あたり年間1,000万円が上限になっていますが、「事業展開等リスキリング支援コース」は最大1億円。申請条件にマッチすれば、中長期間のエンジニア研修を行う場合も研修コストを大幅に削減できます。

事業展開等リスキリング支援コース と 人材育成支援コース 人材育成訓練 を比較

事業展開等リスキリング支援コース人材育成支援コース 人材育成訓練
研修目的デジタル・DX人材の育成を目的とした研修職務に関する専門知識の習得を目的とした研修
必要な研修時間数10時間以上のOFF-JT10時間以上のOFF-JT
受給の上限回数受講者当たり年間3回受講者当たり年間3回
支給限度額1事業所あたり、年間1億円1事業所あたり、年間1,000万円
経費助成研修料金の75%研修料金の45%
 ・10時間以上
 ~100時間未満
上限30万円上限15万円
 ・100時間以上
 ~200時間未満
上限40万円上限30万円
 ・200時間以上上限50万円上限50万円
賃金助成研修1時間あたり960円研修1時間あたり760円
※各、中小企業分類の場合

IT企業なら新しい事業展開を行う場合や、社内のDX化を行う場合に最適

事業展開等リスキリング支援コースのポイントは「研修の目的が限定されている」点。事業展開等リスキリング支援コースは名前の通り、事業展開やDX化、グリーン・カーボンニュートラル化を目的に研修を行う企業が対象となっています。

IT企業の場合はグリーン・カーボンニュートラル化に取り組む事業主は少ないと想定されますので、新サービスの開発や社内のDX化を推進するシーンで活用することが多くなると思われます。また、主事業がIT以外のお客様も、たとえば飲食店などオフライン店舗を持つ企業が既存社員をエンジニアにリスキリングして、フードデリバリーアプリやECサイトを内製で開発する場合なども当てはまります。

NGケースは?

以下のような場合は事業展開や社内のDX化を目的としていないため、対象外になってしまうことが考えられます。

・受託開発企業で、Javaの社内案件にアサインするためにCOBOL経験者を採用し、Java研修でリスキリングしたい場合
・SES企業で、エンジニアのスキルアップのためにPython研修でリスキリングしたい場合
・自社サービス企業で既存サービスの機能追加を行うために、PHPエンジニアにPythonを学ばせたい場合 など

事業展開等リスキリング支援コースは以下の条件に当てはまるお客様にとっては非常にコストメリットが大きいため、ぜひチェックしていただきたい助成金です。ITCOLLEGEではお客様の研修プランでもっともメリットがある助成金コースのご提案や助成金シミュレーションも行っておりますので、事業展開等リスキリング支援コースの活用をご検討されている場合はぜひご相談ください。

事業展開を行う場合

企業において新規事業の立ち上げといった事業展開を行うにあたって、新たな分野で必要になる専門知識およびスキルの習得を目的に行う研修が対象です。
事業展開を行う場合は、研修開始日から起算して3年以内に実施される予定のものか、6ヶ月以内に実施済みのものに限られています。

事業展開の例

・新商品や新サービスの開発・製造・提供または販売の開始する
・オフライン店舗を経営していたが、オンラインサービスを新たに開始する など

事業展開を行わない場合

事業主において、業務効率化といったDX化や、グリーン・カーボンニュートラル化を推進するために、これらに関連する業務に従事させる上で必要になる専門知識およびスキルを習得させるための研修が対象です。

デジタル・DX化の例

・ITツールや電子契約システムを導入し、社内のペーパレス化を推進した
・アプリを開発し、ユーザーが待ち時間を見えるようにした
・営業部門において、ITツールを活用したWeb集客のノウハウを習得するための研修を受講させた
・顔認証やQRコード等によるチェックインサービスを導入し、手続きを簡略化した など

グリーン・カーボンニュートラル化の例

・農薬の散布に使うトラクターに代わってドローンを導入しCO2削減を実施するためドローンスクールに通わせる
・環境に配慮した電力供給システムを構築するためエンジニア育成講座を受講させる など

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ITCOLLEGEのエンジニア研修を実質無料で受講可能に

たとえばITCOLLEGEのエンジニア研修を例に事業展開等リスキリング支援コースを活用した場合の助成金額をシミュレーションしてみると、中小企業のお客様であれば、どの研修も実質無料で受講できる試算になります。

大企業の場合も、人材育成支援コースでは研修コストの5割程度しか支給されませんが、事業展開等リスキリング支援コースでは研修コストの9割が補填できるので、コストを抑えて新規事業の立ち上げやDX化を担う人材を育成できます。

Java3ヶ月研修 上級コース(研修時間:480時間)の場合

中小企業大企業
研修料金781,000円(税込)※1781,000円(税込)
助成額合計960,800円699,000円
 経費助成500,000円 ※2468,600円 ※5
 賃金助成460,800円 ※3230,400円 ※6
実質負担額実質無料(-179,800円)※482,000円/名
※1 ITCOLLEGE研修会場での集合研修の場合。ハイブリッド研修/オンライン研修では研修料金が異なります。
※2 研修時間が200時間以上の場合、経費助成の限度額は上限50万円のため
※3 研修時間が480時間の場合
※4 中小企業分類の場合
※5 大企業の場合、経費助成率60%のため
※6 大企業の場合、賃金助成は1名1時間あたり480円のため

事業展開等リスキリング支援コースが活用できるか、基本要件をチェック

事業展開等リスキリング支援コースを活用するには、厚生労働省の定める要件を満たす必要があります
ここでは基本的な要件をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

  • 助成対象とならない時間を除いた訓練時間数が10時間以上であること
  • OFF-JT(企業の事業活動と区別して行われる訓練)であること
  • 職務に関連した訓練であって、以下のいずれかに該当する訓練であること

DX研修の助成金ならITCOLLEGEにお任せください!

いかがでしょうか?人材開発支援助成金では、他にも対象となる事業主や対象となる労働者の条件が定められています。

助成金を活用すれば研修コストが抑えられることは分かっていても、条件や申請書類が多く実際に活用できるのか、準備にかかった時間以上のメリットがあるのか、不安な面もありますよね。

助成金でよくあるご相談

・助成金を活用したいけど、支給条件をクリアしているか分からない
・自社に1番メリットの出る助成金コースが分からない
・申請書類が多く、研修開始までに準備する時間が取れない

もし事業展開等リスキリング支援コースの活用にご興味があれば、専門スタッフが対面/オンラインにて詳しくご説明させていただきます。事業展開等リスキリング支援コースはもちろん、お客様に1番メリットのある助成金コースのご提案や助成金シミュレーションも無料で行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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