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新卒エンジニア研修を計画する際、どの程度の研修期間を設ければ実務で必要なスキルやビジネスマナーが身に付くのか気になる方も多いと思います。

職種やポジション、新卒のレベルによって適切な研修期間は異なり、1ヶ月などの短期間で実施する場合もあれば、OJTを含めて6ヶ月程度かけて育成する企業もあります。研修期間に応じてカリキュラムや育成にかかるコストも変わるため、自社に合った研修期間を見極めたい方も多いはず。

本記事では、新卒エンジニアの適切な研修期間や、短期間でも効果的な研修にするコツをわかりやすく解説します。

ITCOLLEGEでは3ヶ月間のプログラミング研修が人気!その理由は?

ITCOLLEGEをご利用いただいているお客様のうち、特にSESを行っている企業では、外部研修期間を3ヶ月間に設定している場合が多いです。
ビズリーチ社の調査によると、試用期間を3ヶ月程度に設定している企業は新卒で66.1%・中途で65.7%と半数以上を占めており、試用期間と研修期間を合わせているケースが多いと考えられます。

理由1.未経験者でもプログラミングの基礎からじっくり学べるカリキュラムが組める

プログラミング未経験から必要最低限のスキルを習得するには約300時間かかると言われています。

研修期間を3ヶ月間に設定すれば約480時間(1日8時間×60日間)は学習に専念できるので、必要最低限+αのスキルを習得できます。

特に未経験者の場合はオブジェクト指向でつまづいてしまう方が多いので、研修期間に見合った研修ゴールを設定するのがポイントです。1ヶ月間など短期間だと言語仕様とオブジェクト指向を学ぶのに精一杯で、実際にアプリケーションを自力で開発するところまで到達できません。
3ヶ月間あれば、詰め込みで「知識を覚える・暗記する」のではなく、しっかりと「概念を理解する・自分で考えてコードを書ける」レベルまで時間をかけて引き上げられます。

理由2.習得できるレベルと研修コストのバランスが良い

未経験者が実務で活かせるレベルのスキルを習得するには約1,000時間かかるとも言われますが、約半年間も研修に出すのはコスト的にも難しい面があります。

外部の集合研修の相場は1ヶ月あたり20~30万円程度に設定されていることが多く、半年間も外部研修を行うと新卒1名あたり約120~180万円もの育成コストがかかります。
助成金を使えば研修コストの9割以上が補填できるとはいえ、支給されるまで100万円以上の育成コストが持ち出しになってしまうのは避けられません。

しかし3ヶ月間の研修であれば新卒1名あたり約60~90万円に抑えられるのに加えて、新卒のレベルによってはSpringフレームワークやAWSといった応用スキルまで習得することも可能です。

プログラミングの基礎をしっかりと学んでから社内でOJTを行うことで、実務でも通用するレベルまで引き上げられます。ITCOLLEGEのお客様でも、3ヶ月間の外部研修と自社内でのOJTを組み合わせた育成計画を立てる企業は多いです。

理由3.繰り返しアドバイスを受けることでビジネスマナーも身に付く

最近の新入社員を見ていると、丁寧語が上手に使えていなかったり、目上の人間と話す際の態度が乱れている方が多いです。

その原因の一つに、コミュニケーションの変化が挙げられます。特に直近はコロナ禍でオンライン授業になってしまったり、サークル活動やアルバイトの経験が希薄な方も多いため、同じコミュニティに属さない人間との関係構築やコミュニケーションに不慣れな方も増えています。

ビジネスマナーを教える際は、基本的な「型」を教えるだけでなく「ビジネスマナーの本質を理解して、相手を思いやる気持ちを持ってもらう」ことが重要です。

ビジネスマナーは一朝一夕で身に付くものではありません。3ヶ月間の研修期間があれば、ビジネスマナーの「型」を理解するだけでなく実際に適切に使えているかを見守りながら、適切なタイミングでアドバイスできます。特に外部の集合研修では講師や他社の新卒エンジニアと同じ教室で学べるので、実践を通して目上の人間や取引先の方とのコミュニケーションを身に付けられます。

理由4.アサイン先の現場を探す猶予期間が取れる

中途社員であれば入社後のプロジェクトありきで採用を決めることも多いですが、新卒の場合はアサイン先の現場を探すのに時間がかかることも多いです。研修期間が短い場合は急いで現場を決めて入場の準備をする必要がありますが、激戦の新卒枠を確保するにはかなり急ピッチで進めなくてはいけません。

ある程度の研修期間があれば本人の研修評価や性格を見てプロジェクト先を検討する猶予が取れます。SESでは短期間の社内研修と比べて3ヶ月あれば最低限のスキルが身に付いていると、面談で多少有利に働く場合もありますね。

自社サービスや受託案件など社内の受け入れ先が決まっている場合も、研修での技術評価や周囲のメンバーとのコミュニケーションを見て、配属ポジションを見極めても良いかもしれません。

インフラ研修なら、実機操作を学ぶ2ヶ月間の研修が人気。資格取得で3ヶ月まで伸ばす場合も

プログラミング研修では3ヶ月間が人気ですが、インフラ研修では実機操作を学ぶ2ヶ月間の研修が人気です。ネットワークエンジニアの場合はLPICやCCNAなど資格が重視されるので、研修期間内に複数の資格を取得させる企業も多いです。

インフラ系の場合は運用保守からキャリアをスタートすることが多く、エラーをチェックできるスキル・手順書に沿って実機を操作できるスキルが求められます。実務に入る前にWindows(Active Directory・Power Shell)やLinux(CentOS・Linuxコマンド)など基本的なOS知識だけでなくApache・Zabbixなどミドルウェアまで全般的な知識を習得する必要があるので、研修期間が短すぎると詰め込み学習になってしまいます。

職種によって重視されるスキル・資格が異なるので、配属先に合った研修期間を設定することをおすすめします。

2ヶ月で実機に集中3ヶ月で資格取得まで
ビジネスマナー
ITリテラシー
ネットワーク
Linux
Windows Server
サーバー構築演習
インフラ構築演習
CCNA資格対策
LPIC資格対策
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社会人スキルからITスキルまで、
新卒エンジニアに必要なIT研修を1名様からご受講いただけます。
お客様の研修目的や受講者のプログラミング適性に合わせて
最適なプランをご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

短期間で効果を最大化したいなら「社員ごとに研修を変える」のが1番!

企業にとって、「限られた研修期間でどこまで学ばせられるか」は非常に重要なトピック。できるだけ短期間で、できるだけ多くのスキルを学んでもらえるのが理想ですよね。
ただ、新卒を複数名採用している企業では新卒のスキルレベルやITリテラシーに差があり、誰にレベルを合わせれば良いのか悩むシーンも多いかと思います。

そこでおすすめするのが、社員ごとに受講する研修プランを分けるという方法です。

一般的な進学塾でも、志望校への合格に向けて合格難易度や生徒の学力に合わせた指導を行うために「難関コース」や「一般コース」に生徒を分けることが多いですよね。

この方法は同期全員を同じ教室で・同じカリキュラムで学ばせたい場合にはアンマッチですが、限られた研修期間を有効活用して全員のスキルレベルを底上げしたい場合には最適です。

ITCOLLEGEでは2018年以降、最も受講数の多いJava研修を対象にプログラミング適性とプログラミング経験に合わせた「クラス分け」を実施しています。他にもクラス分けを導入している研修会社はいくつかありますが、ITCOLLEGEのJava研修なら全5種類の研修コースから、研修期間・開催時期はもちろん「受講者のレベル」に合わせた最適な研修コースをお選びいただけるようになっています。

一般的な集合研修とITCOLLEGEのJava研修の違い

一般的な集合研修ITCOLLEGEのJava研修
メリット・同期全員が同じカリキュラムで学べる
・カリキュラムに差がないので、不平等感は出にくい
・全員同じ教室なので、同期で関係構築しやすい
・一人ひとりのレベルに合わせたカリキュラムで学べる
・初心者も詰め込み学習にならず、
 経験者はさらにステップアップできる
・レベルが近い受講者だけが集まって切磋琢磨できる
デメリット・初心者が挫折したり、
 経験者が退屈してしまう可能性がある
・研修ゴールが異なるので、
 同期入社でも研修で習得する内容に差が出る

ITCOLLEGEで選べる5種類のJava研修を解説!ぴったりのプランは?

ITCOLLEGEでは初心者向けの「初級コース」、独学~スクール出身者向けの「上級コース」、ハイレベルな開発経験者向けの「超上級コース」の3パターンのカリキュラムをご用意しています。

ここからは各コースの特徴と研修プランを比較していきますので、新卒エンジニアのレベルに合わせてどのコースが合うのか、ぜひチェックしてみてください。

Java2ヶ月研修
初級コース
Java2ヶ月研修
超上級コース
Java3ヶ月研修
初級コース
Java3ヶ月研修
上級コース
Java3ヶ月研修
超上級コース
ビジネスマナー
ITリテラシー
Git入門
アルゴリズム
Java言語仕様
オブジェクト指向
要件定義・設計書
CUIチーム開発
データベース・SQL
ラムダ式・StreamAPI
Webフロント
サーブレット
テスト技法
総復習
Webシステム チーム開発
Springフレームワーク
Spring チーム開発

プログラミング未経験者なら「初級コース」

ITCOLLEGEのJava研修で、最も受講数が多いのがこの初級コース。特に、3ヶ月かけてJavaの基礎からWebシステムのチーム開発までを学ぶ「Java3ヶ月研修 初級コース」が人気です。

Java3ヶ月研修 初級コースは、基幹システムやWebシステムの開発案件に配属するために、初心者でも基本的なWebプログラミング(JavaEE / JSP・Servlet)の知識・技術を習得させておきたいというお客様に最適です。言語仕様やオブジェクト指向など基礎からじっくり時間をかけて学べるので、プログラミング初心者でもWebシステム全体の構成を理解し、詳細設計書に沿って機能を実装するスキルが身に付きます。

また前述の通り、プログラミング未経験者がエンジニア職に就く場合、必要最低限のスキルを習得するのに約300時間かかると言われています。研修期間が2ヶ月しか取れない場合は学習ボリュームが多すぎて研修内容を十分に理解できないリスクを防ぐため、Javaの基礎からJavaSE(CUI/GUIでのコンソールアプリケーションのチーム開発)までを学ぶ「Java2ヶ月研修 初級コース」がおすすめです。

Java2ヶ月研修 初級コース(4月・5月開催)Java3ヶ月研修 初級コース(4月開催)
研修ゴールJavaSE(コンソールアプリケーションの開発)JavaEE(Webアプリケーションの開発)
ポイント言語仕様・オブジェクト指向を重点的に指導オブジェクト指向・JSP/Servletを重点的に指導
研修の成果物じゃんけんゲーム、タスク管理など
チームで開発したコンソールアプリケーション
ECサイト、旅行サイトなど
チームで開発したWebアプリケーション

独学・プログラミングスクールでの個人開発レベルなら「上級コース」

学生時代に独学やスクールでしっかりと学んだ経験がある方には、プログラミング経験者を対象とした上級コースがマッチします。

「Java3ヶ月研修 上級コース」では研修序盤1ヶ月間でプログラミングの基礎を総復習し、Springフレームワークを用いた実践的なWebシステム開発までを学習します。同じ3ヶ月間のJava研修でも「実装スキルの習得」を主軸にした初級コースと違い、ラムダ式やStreamAPI、テスト手法、Springなどの設計・実装・テストに必要な周辺スキルも盛り込んでいます。

チーム開発演習では開発全体のボリュームに対して適切なコード品質が保たれているか、ドキュメント作成時の考慮漏れなども細かく指導し、技術スキルの向上を図ります。レベルが近い受講者同士でチームを編成するため、納期に向けてメンバーと協力して効率的に開発を進めるチームワークを養えます。

Java3ヶ月研修 上級コース(4月開催)
研修ゴールSpringフレームワークを用いたWebシステムのチーム開発
ポイント基礎を短期間に総復習し、Webプログラミング~Springフレームワークを重点的に指導
研修の成果物オンラインクイズサイト、ECサイトなど
チームで開発したWebシステム

独学・スクールでの習得レベルに不安がある場合は?

独学・スクールでの習得レベルに不安がある場合は、あくまで「下地がある初心者」と捉えて初級コースでじっくり学び直しをするのも有効です。

独学やスクールで学んだとはいえ、スキルがしっかりと身に付いてレベルの高いアウトプットを出せる人材は一握りです。

特にPaizaのようにオンラインでコンパイル~実行できる環境で学習していた場合は、環境構築の経験がなかったり、テキストにないエラーの対処が苦手な場合も多いです。

習得レベルに不安が残る場合は学び直し・総復習として初級コースを受講すれば、うろ覚えの知識や弱点を克服することもできます。ITCOLLEGEではプログラマー適性診断も無料で行っていますので、コース選びで悩んでいる場合はお気軽にご相談ください。

レベルの高い個人開発の経験があるなら「超上級コース」も

学生時代にレベルの高いWebサービスやアプリを開発した経験がある方には、「超上級コース」がおすすめです。

超上級コースには、プログラミング経験が豊富で、かつプログラマー適性が高い受講者だけが集まっています。

特に「Java3ヶ月研修 超上級コース」では研修時間の6割を開発演習に充て、より現場に即した開発知識や臨機応変な対応、Springを活用したチーム開発全体のフローを学んでいただくことを重視しています。チーム開発でも実在のWebシステム/サービスに近い成果物を開発するために、フェーズごとに講師レビューを行い、多機能なWebシステム/サービスの開発を行っています。

経験者だけが集まるメリットは、やはり「メンバーに甘えず、自分のタスクを完遂する責任感」を養える点。経験者と未経験者が同じ教室で学ぶとどうしても手を抜く場面が出てきますが、レベルの近い受講者同士なら全力を出し切れます。

実際に超上級コースで学んだ受講者からも「新しい機能に挑戦する意識が高まった」、「長いコードへの耐性がついた」「実装中など集中しがちな場面でも、周りを見る習慣がついた」という感想が挙がっており、+αの開発ノウハウが学べる環境となっています。

Java2ヶ月研修 超上級コース(4月・5月開催)Java3ヶ月研修 超上級コース(4月開催)
研修ゴールJavaEE(Webアプリケーションの開発)JavaEE+Springフレームワーク
ポイントJava2ヶ月研修 初級コースの2倍のスピード。
チーム開発を通して実践形式で指導
研修時間の6割が開発演習。
2回のチーム開発を通して実践形式で指導
研修の成果物ECサイト、旅行サイトなど
チームで開発したWebサービス
サブスクサービスを一元管理するアプリなど
チームで開発したWebサービス

新卒エンジニア研修でお悩みなら、まずは無料で相談してみませんか?

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

新卒採用市場が激化する中で、せっかく採用できた新卒エンジニアですから、一人ひとり大切に育て上げたいですよね。

現場サイドとしては新卒全員同じ教室で同じ内容を学んでもらった方が同期と関係性も作りやすいし、研修状況を管理しやすいというご意見もあると思いますが、誰でもプログラミングを学べる時代だからこそ、初心者も経験者も満足できる研修を設計するのは難しくなっていますよね。

ITCOLLEGEでは、お客様の求める研修ゴールや新卒社員のレベルに合わせて最適な研修コースをご提案させていただきます。ご要望に応じてオーダーメイド研修でゼロからカリキュラムを設計することも可能です。

新卒エンジニア研修でお悩みのお客様は、ぜひお気軽にご相談ください。専門の担当営業がオンライン/対面にて詳しくご案内させていただきます。

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お客様の研修目的や受講者のプログラミング適性に合わせて
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