お客様の期待に応えられるエンジニア集団を目指して
弊社は1989年の設立から36周年を迎えるSIerとして、官公庁をはじめ航空業界、証券業界、クレジット業界など大手企業のお客様へ、ソフトウェア開発からインフラ構築までワンストップでサービスを提供しています。現在は開発系エンジニアが9割、残り1割がインフラ系エンジニアの構成となっています。
今後の事業展開としては、まずは現在の主力事業である開発系プロジェクトへの技術支援を中心に、開発体制を拡大します。
それと同時に、従来からのシステム開発方式の変化を踏まえて、ローコード・ノーコードプラットフォームでのシステム構築や、AIを活用したシステム開発にも取り組んでいます。
当社の現状課題の一つとしてリソースの問題、つまり一流企業にお取引いただいているのにも関わらず、技術者の人数が少なく体制が組めないことでオファーがかからない、という課題があります。「100名規模の会社に体制での参画を依頼しても、エンジニアが出てこない」と先入観をもたれてしまうと、オファーをいただける優先順位が下がってしまいます。
リソースの問題を解消し、お客様の期待に応えられる技術力の高いエンジニア集団となる。それに向けて、まずは今中期経営計画の3年間で120名規模への引き上げ、教育の高度化に取り組んでいます。
1989年設立。1991年に「株式会社アクティブ」へ
「楽しく働くエンジニアを増やしたい」。これは自身もエンジニアであった、創業者の強い想いです。
ちょうどバブル期の創業となりますが、不自由な環境で働かされている仲間たちを見て、「エンジニアはこんなところで仕事しちゃいけない、もっと快適な環境で生産性を上げて働いてもらいたい」という願いから立ち上げたのが、当社の前身となる株式会社情報企画です。
そこから数年間は、創業者の想いに共感したエンジニアが集まって働いていました。現在の社名の元となる「株式会社アクティブ(以下、「アクティブ」)」に社名変更したのは1991年のことです。
私がアクティブに入ったのは8期目途中の1997年です。当時、私ともう1人の役員を迎え、業務拡大、取引先拡大の足がかりを掴み、ビジネス規模を大きくする方針を掲げ第2創業期を宣言しました。第二新卒採用などにも着手し、入社時10名程度の会社を大きくしていくために、私も創業メンバーと共に走りはじめました。
当初は、未経験者を採用・育成しても定着させられなかった
19期(2008年)頃、プロジェクトにおけるパートナーエンジニア比率が高すぎることの対策として、第二新卒以外に、学校訪問などの手段を新たに加えて、新卒採用活動を実施しました。
しかしながら、採用基準の明文化や未経験者向けの教育体制の構築ができていなかったこともあり、未経験者を採用してもエンジニアとしてのキャリアを身に付けさせることに非常に苦労しました。また、その結果挫折させてしまうことも少なくありませんでした。
同じ頃、2008年に発生した世界的金融危機を発端に経済活動が停滞し、システム開発の業務も減少したことから、新卒の採用活動を休止し、経験者採用に絞った活動を継続しました。
経験者採用は各部門採用となっており、それでも当時は経験者を年間10名程度採用できていましたが、昨今の人材不足、特にIT要員の市場価値の高騰のため、中途採用は非常に困難な時代を迎えていると感じています。
2019年に新卒採用を再開したものの、採用の基準(コンピュータ職適性)をしっかり見極められていなかったこともあり、入社後研修について行けない社員も見受けられました。さらに、2020年のコロナ禍においては、ちょうどその時に依頼していた研修会社がフルオンラインになってしまったことで未経験者の指導が滞ることもあり、こちらの理由でも研修についていけない社員が出てしまいました。
そんな中、出会ったのがITCOLLEGEでした。当時は部門ごとに外部に委託した技術研修と配属先でのOJTを行っていたんですが、レベルに応じた教育や、体系的な教育ができておらず、採用・育成しても離職してしまうというケースが続いていました。
新卒採用の拡大を契機にITCOLLEGEに研修を集中
新卒採用を拡大したのは、2020年9月の東証プライム市場上場企業のグループ会社となった頃です。創業者所有であった会社の仕組みから上場グループの一員へと経営の背景が変わったことで、信用度や経営の健全性が向上しました。その頃に発生していたキャリアエンジニア採用の難易度の上昇も原因ではありますが、新卒採用のへ注力を開始し、適性・ポテンシャルをきちっと判断し、教育をしっかり実施して人材を育てていく方針としました。
ITCOLLEGEに出会うまで、インフラエンジニアと、開発エンジニアで研修機関が異なったり、研修の期間・水準が異なったりしていました。さらに、新卒の採用数が多くなると育成の管理がしっかり行えないリスクが発生していました。
そのタイミングで研修会社の再選定を行い、最終的に選んだのがITCOLLEGEです。
ITCOLLEGEに集中した最大の決め手は、社員のエンジニア適性に合わせて学べるレベル別の研修であることです。
また、研修の内容も詰め込み過ぎず、要点は外さずのバランスの良さ。運営されているスタッフのタイムリーな進捗の報告があることも、外部の研修に依頼する上では外せません。ITCOLLEGEの研修は、「適性・ポテンシャルを判断した上で、適性に応じた研修を実施していく」という弊社の方針にも合致していました。
厳選採用とITCOLLEGE研修の活用を前提に、新卒採用の10名越えの土台が完成
直近3年間は採用選考の段階でコンピュータ職向けの適性検査を実施しており、合格ラインを越えた方だけを採用しています。
ITCOLLEGEでも同じ適性検査を活用しているのでデータをそのまま活用して研修コースを選択できますし、各コースのレベル感も弊社の採用基準と親和性が高いと、手応えを感じています。
新卒面談では、適性と同時に、この業界が好きになれる気持ちがあるか、研修についていける技術者としての素質があるか、チームで働く上で問題がないかを見ています。
採用基準に沿って新卒の採用・育成に取り組んだ結果、2022年度は5名、2023年度は6名、今年度は10名を採用し、来年度は新卒で12名、中途で8名を採用する計画です。
やはりIT業界は売り手市場なので、中途採用は年々激化しています。ここから会社規模を伸ばすためには中途採用も継続しつつ、ポテンシャルのある新卒社員も採用して、長い目でしっかりと教育していくのが最も良いと考えています。
配属後の働き方を想定した研修方法で、業務開始をよりスムーズに
研修効果という点では、「ハイブリッド研修」というITCOLLEGE独自の研修スタイルも大きなポイントです。
ITCOLLEGEでは従来の対面研修・オンライン研修のほかに、対面指導とオンライン講義を繰り返し行うハイブリッド研修があり、弊社は毎年ハイブリッド研修を選択しています。
私としては、もともとは「絶対に対面研修が良い」と考えていました。社会人としての就業リズムを掴むということはもちろん、コロナ禍のオンライン研修の結果を見ても、対面研修の方が成果が出ていたんですよね。
とはいえ、現時点では弊社の業務のうち約80%以上がフルリモートか、リモート併用となっています。週1日程度はオフィスに出社するプロジェクトもありますが、配属後すぐにリモートで働く可能性を踏まえると、研修中にリモートでのコミュニケーションの取り方の経験を積んでいないとスムーズに仕事が進められないリスクがあると感じていました。
その点ITCOLLEGEのハイブリッド研修は、対面指導とライブ講義を繰り返しながら、ハイブリッドワークを体験できる。技術理解度を高めながら、リモートワークにおける仕事の進め方やコミュニケーションにもある程度慣れることができるため、効果的な研修方法だと考えています。
ITCOLLEGEの研修は「100点」
社員のエンジニア適性・ポテンシャルや配属後の働き方に合わせて一人ひとりに合った研修プランと研修方法が選べるという点を特に気に入っていますが、総合的に見てもITCOLLEGEの研修は100点だと感じています。
研修の質の面では、講師の意識が高いところを評価しています。優しく導くだけではなく時に厳しく、メリハリをもって接してくれている点も、社会人意識を養う上で役立っていると感じますね。
研修先を複数比較しましたが、ITCOLLEGEは「エンジニアの適性に合わせたカリキュラムを組んでくれているので、詰め込みすぎず、薄すぎず、ちょうど良いレベルで学べる」と評価しています。研修につまずいた社員が出た際も、情報連携が密なので状況が分かりやすいですし、手厚く、スピード感良く社員をサポートしてくれています。
また、プログラミング研修とインフラ研修を1社で集約・完結できるという点もメリットですね。ITCOLLEGEはJava研修のほかにインフラ実機での研修やAWS資格の研修もあるので、開発部門とインフラ部門の新卒研修を同時に実施できますし、研修中のマネジメント効率も良いと感じました。
加えて、当社が活用している助成金申請サポートも丁寧で分かりやすく、確実に助成金を活用することができています。
この3年間で新卒22名をお任せしていますが、通常であれば採用人数を増やすほど研修コストも大きくなっていきますが、助成金活用についてITCOLLEGEが無料でサポートしてくださっていることもあり、必要最低限の手順で研修料金の9割以上を助成金でまかなえていることが重要なポイントです。
「次世代へと続くクロスアクティブ」のために
新卒エンジニアの採用・育成が順調な反面、配属後のスキルアップ研修には課題が残っていると考えています。
私が先代の代表から引き継いできた経営テーマとして「100年続くクロスアクティブ」という言葉があります。
この言葉には「これから社員が家族を持って、子供を持って、その子供たちがちゃんと社会人になる。それまでちゃんとエンジニアとして働き続けられるような、安心できる会社になる」という先代の想いが詰まっています。
社員に「自分のキャリアを応援してくれるこの会社でなら、エンジニアとして働き続けられる」と実感してもらいたい。その先に、クロスアクティブが次の世代へと継承されると考えています。
次世代への継承に向けて、研修やOJTの段階からエンジニア一人ひとりが着実に成長を感じて、市場価値を上げていける環境をつくれる会社でありたいと思います。
そのためにも、今後は新卒採用に次ぐステップとして、階層別研修が必須になってくると思っています。スキルレベルやクラスが近いエンジニア同士で顔を合わせて、自分の市場価値を再確認してもらうためにも、階層に応じて最適なマネジメント研修・スキルアップ研修をどんどん取り入れていこうと考えています。
今後のITCOLLEGEに期待すること
もともと私も現場にいたので社員とは距離が近く、現場で一緒に仕事をしたメンバーや一般社員と一緒に飲みに行ったり、遊びに行くこともあります。
大きな会社ではないので、できるだけ社員の近くにいたいと思っているんです。それは私だけではなく、他の経営陣も同じ想いで、社員と良い関係性を築けていると感じています。
その上で新卒社員には、もっと発信力を持ってもらいたいですね。困っている時に誰かに助けてもらうのを待つのではなく、困っていると言えるようになってほしいと考えています。
プログラミング未経験で入社してくる社員も多いので、「できないのは自分が悪い」と抱え込んでしまうこともあるんですね。特に大人しいタイプの新卒であればなおさらです。
しかし、研修はあくまでも研修。チーム開発演習で疑似的な開発プロジェクトを短期間体験できるとはいっても、実際の現場では長い時間をかけてシステムを作り上げていくものですから、やっぱりシステム全体の複雑さ、任されるタスクの難易度が全く異なります。研修中より圧倒的に難しいものを作っているのですから、分からなくて当然ですよね。
コミュニケーション力というものの根底は、発信力だと考えています。
若手のうちはむしろ「教えてもらえるのが当然」だと思っていいと思うので、ITCOLLEGEの研修を通して自分から一歩踏み出す勇気やメンタリティを教えてもらえたら、すごく嬉しいですね。
会社名 | 株式会社クロスアクティブ |
役員 | 代表取締役社長 倉 智海 |
所在地 | 東京都千代田区二番町4-3二番町カシュービル5階 |
設立 | 1989年11月 |
資本金 | 36,400,000円 |
売上高 | 1,284百万円 (2023年3月実績) |
社員数 | 102名(契約社員含む) |
事業内容 | ・システムエンジニアリングサービス ・ソフトウェアの開発・保守・運用 ・インフラ構築 ・パッケージソフトの開発・販売・保守・運用 ・診療受付・予約システムの開発 |
主要取引先 | ・NECソリューションイノベータ株式会社 ・エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 ・株式会社エヌ・ティ・ティ・データ ・株式会社NTTデータ・アイ ・エヌ・ティ・ティ・データ先端技術株式会社 ・キーウェアソリューションズ株式会社 ・株式会社クレオ ・株式会社ケアコム ・TIS株式会社 ・TISソリューションリンク株式会社 ・日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社 ・日本電気株式会社 ・株式会社ハイシンクジャパン ・株式会社PKUTECH ・BIPROGY株式会社 ・富士通株式会社 ・三井物産グローバルロジスティクス株式会社 ・楽天カード株式会社 ・株式会社ラック ・官公庁入札 |