【エンジニア研修】社員の働き方に合う!今話題の「ハイブリッド研修」をわかりやすく解説
コロナ後の新しい働き方が定着する中で、IT企業の多くが取り入れている「ハイブリッドワーク」。ハイブリッドワークは、たとえば週5日勤務のうち3日は自宅からリモートで働き、残りの2日はオフィスに出勤するといった働き方のことです。
しかし、ハイブリッドワークで働くエンジニアが増加する一方で、新卒エンジニアの研修は対面研修にするべきか、オンライン研修にするべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、会場で学ぶ対面研修とオンライン研修を組み合わせた「ハイブリッド研修」のメリットをご紹介します。対面研修・オンライン研修ともメリット・デメリットを比較しておりますので、研修方法にお悩みのお客様はぜひ最後までご覧ください。
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「対面指導」と「オンライン研修」を同時に実施できるハイブリッド研修とは?
ハイブリッド研修とは、従来行われていた「研修会場での対面指導」とWeb会議ツールなどを通して研修の模様をオンラインで配信・受講する「オンライン研修」を組み合わせて、対面研修とオンライン研修を同時に実施する研修方法のことです。
ハイブリッド研修には大きく3つの種類があり、場合によっては実質的に単なる対面研修・オンライン研修と変わらない場合もあるので注意が必要です。ITCOLLEGEのハイブリッド研修では、このうち「ブレンド型」を採用しています。
1.ブレンド型=対面指導とオンライン研修を交互に繰り返す
ブレンド型は、研修会場での対面研修とオンライン研修の日程をずらして、交互に実施する研修方法です。ITCOLLEGEでは週の半分を対面研修、残り半分をオンライン研修に切り替えることでメリハリをつけ、かつオフィスワークとリモートワークどちらの働き方にも適応できるようにトレーニングしています。
週ごとに研修サイクルを変更 | 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 |
1週目 | オンライン | オンライン | 対面指導 | 対面指導 | 対面指導 |
2週目 | 対面指導 | 対面指導 | 対面指導 | オンライン | オンライン |
これまで、研修の全日程を対面研修にしてしまうとオンラインでのコミュニケーションに慣れるまで時間がかかったり、完全にオンラインでの研修では対人コミュニケーションやビジネススキルを定着させにくいというデメリットがありました。
ブレンド型であれば毎週最低でも2日間は対面で講義を受けられるので、ITスキルはもちろんビジネスマナーや細かな対人コミュニケーションについても的確なアドバイスを受けられます。また残りの3日間はオンラインで作業を進めるので、日常的にGitでのソース管理やコードレビュー、Backlogでのチケット管理など、オンライン上のコミュニケーションも習慣化できます。
実は、研修コスト的にもメリットがあります。ブレンド型では、1つの研修ルームを一定サイクルで入れ替えて利用できるため会場コストを抑えることができ、一般的な対面研修よりも研修費用を抑えられることが多いです。従来の対面型の集合研修と比べると通勤の負担も減らせるので、企業にとっても受講者にとってもバランスが良い研修スタイルと言えるのではないでしょうか。
メリット | デメリット |
・受講者はオフィスワークとリモートワークどちらも経験できる ・ビジネスマナー・対人コミュニケーション力を鍛えやすい ・Zoom・Git・Backlogなどオンラインでのコミュニケーション習慣がつく ・集合研修と比べて研修費用が抑えられる | ・一定スパンで会場に通う必要がある ・研修ルームあたりの収容人数に限りがある |
2.ハイフレックス型=受講方法を選択できる
ハイフレックス型は、対面研修とオンライン研修を同時に開催する開催方法です。
人によって受講方法が異なる | 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 |
対面での参加者 | 対面指導 | 対面指導 | 対面指導 | 対面指導 | 対面指導 |
オンラインでの参加者 | オンライン | オンライン | オンライン | オンライン | オンライン |
ハイフレックス型のメリットは会場に通って学ぶことも、遠方からリアルタイムに講義に参加することもできる点です。研修会場の立地面に課題がある場合も、オンラインで研修に参加できます。また対面研修の模様をZoomなどWeb会議ツールを使ってライブ配信するので、あらかじめ用意された動画教材やEラーニングで学ぶオンデマンド研修とは違って、オンラインの場合も講師と双方向にコミュニケーションできます。
ただし受講人数が多いと指導が行き届かなくなってしまうので、オンライン参加者も個別にフォローが受けられる指導体制が整っているか、事前に確認するのがおすすめです。
また全日程をオンラインで受講する場合は、挨拶や身だしなみなど社会人らしい振る舞いやビジネスマナーが定着しにくいというデメリットもあります。ITスキルだけでなくビジネスマナーや社会人スキルもしっかりと定着させたい場合は、対面指導とオンラインどちらも経験できるブレンド型を選択するのが良いでしょう。
メリット | デメリット |
・受講者が受講方法を選択できる ・遠方からでもリアルタイムに受講できる ・講師と双方向にコミュニケーションできる | ・人数が多いと指導が行き届かない可能性がある ・完全オンラインの場合は 社会人らしい振る舞いやビジネスマナーが定着しにくい |
3.分散型=大人数の研修にも対応できる
分散型は、受講者を対面研修とオンライン研修のグループに分けて行う受講方法です。たとえば、研修前半はグループAが対面でグループBがオンライン、研修後半はグループAがオンラインでグループBが対面といったように、グループごとに受講方法を切り替えて、同時に指導します。
受講者をグループAとBに分ける | 1週間目 | 2週間目 | 3週間目 | 4週間目 | 5週間目 |
グループA | 対面研修 | 対面研修 | 対面研修 | オンライン | オンライン |
グループB | オンライン | オンライン | オンライン | 対面研修 | 対面研修 |
この方法なら、対面とオンラインどちらのコミュニケーションにも慣れることができますね。
また、仮に研修ルームの収容人数が上限30名でも、グループを完全に入れ替えるので最大60名まで同時に指導できます。そのため、ブレンド型と同様に一般的な対面研修よりも研修費用を抑えられることが多いです。
ただし分散型の場合も、同時に受講する人数が多すぎると指導が行き届かなくなってしまうので、オンライン参加者も個別にフォローが受けられる指導体制を整える必要があります。また、ハイフレックス型と違って一定のスパンで研修会場に通う必要があるので、オンライン完結での受講は難しいです。
メリット | デメリット |
・受講者はオフィスワークとリモートワークどちらも経験できる ・大人数の研修にも対応できる ・集合研修と比べて研修費用が抑えられる | ・双方向のコミュニケーションが取りにくい ・人数が多いと指導が行き届かない可能性がある ・一定スパンで会場に通う必要がある |
ITCOLLEGEのハイブリッド研修のメリット
オフィスワークとリモートワーク、どちらにも慣れることができる
オフィスワークとリモートワークでは求められるスキルが異なりますが、対面指導とオンライン研修を繰り返すことでオフィスワークとリモートワークどちらの働き方にも適応できるようバランス良くトレーニングできます。
オフィスワークで求められるスキルの例
- 上司・先輩など目上の人間との対面でのコミュニケーション(言葉遣い・適切な報連相/質問のタイミングなど)
- 取引先社員との対面でのコミュニケーション(挨拶・身だしなみなど)
- 決められた時間通りに出勤する自己管理能力(勤怠管理・体調管理・時間管理など)
- ルールの遵守(就業規則・セキュリティルールなど) ほか
リモートワークで求められるスキルの例
- オンラインでの対人コミュニケーション(チャットで完結に質問するスキル・適切な報連相のタイミングなど)
- ZoomやGit、Backlogなどオンラインツールの活用スキル
- 決められた時間通りに出勤する自己管理能力(勤怠管理・体調管理・時間管理など)
- すぐに質問できない環境でも自分で考えて問題を解決するスキル ほか
対面研修の良いところは活かしつつ、自宅やオフィスからも質の高い研修を受けることができる
ITCOLLEGEのハイブリッド研修では毎週2日間は対面指導、週3日間はオンラインで学べるので、毎日研修会場に通う従来の対面研修と比べて通勤の負担を減らすことができます。ライブ講義をお客様の社内から受講することもできるので、従来の対面研修の難点だった「社員のリアルな状況を把握しにくい」という問題もクリアできますね。
- オンライン時も講師と双方向にコミュニケーションできるライブ講義なので疑問をすぐに解消できる
- 通勤時間が削減できる分、予習・復習に時間を割ける
- 一定のペースで講師や他の受講者と顔を合わせて学べるので、人間関係を築きやすい
- 動画講義やEラーニングといったオンデマンド研修と比べてメリハリがつき、モチベーションが維持しやすい
ハイブリッド研修・対面研修・オンライン研修を比較
ここまでハイブリッド研修の種類とメリットをご紹介してきましたが、すべてのお客様にハイブリッド研修がフィットするとは限りません。研修で重視するポイントによっては対面やオンライン研修の方がメリットが大きい可能性もあります。
配属後も基本的にはオフィスに出社して働くなら対面研修を選べばITスキル+ビジネススキルを徹底的に指導できますし、東京・大阪など複数の拠点で新卒を採用している場合はオンライン研修を選べば受講者を集めなくても研修を一斉に実施できます。
研修コストや習得させたいスキルのウェイトなどに応じて、最適な研修方法を選んでくださいね。
週2日対面・週3日オンラインで学ぶ ハイブリッド研修 | 週5日研修会場に通う 対面研修 | 自宅やオフィスから学ぶ オンライン研修 | |
研修コストの削減 | ● | ● | |
通勤の負担の削減 | ● | ||
ITスキルの習得 | ● | ● | ● |
グループワークの充実 | ● | ● | |
ビジネスマナーの定着 | ● | ● | |
オフィスワークの習慣化 | ● | ● | |
リモートワークの習慣化 | ● | ● | |
受講者同士での関係構築 | ● | ● | |
モチベーションの維持 | ● | ● | |
研修状況の把握 | ● | ● |
自社の働き方に合わせて、研修方法を変えてみませんか?
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
ITCOLLEGEではハイブリッド研修のほか、専用会場での対面研修、オンライン研修の3種類から研修方法をお選びいただけます。お客様が研修で重視するポイントや配属後の働き方などをヒアリングした上で最適な研修方法をご提案させていただきますので、研修方法でお悩みのお客様はぜひお気軽にご相談ください。