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  3. なぜ今更JSP/Servlet?Springから始めない理由と最適なJava研修期間を解説

Javaの開発プロジェクトでSpringフレームワークやREST APIの活用が主流になった昨今、お客様から「なぜ今更JSP/Servletを?」「今からWeb開発を学ぶなら、Springから学ばせれば良いのでは?」とご質問いただく機会も増えてきました。実は、弊社ではある「狙い」があり、あえてJSP/ServletをすべてのJava研修コースに必ず盛り込んでおります。

今回は「なぜ新卒こそ、JSP/Servletを学ぶべきなのか」を講師の目線から解説いたします。Java研修カリキュラムの設計にお悩みのお客様はぜひご覧ください。

Z世代はタイパ主義。「ツールを駆使する」のは得意だが、「基本をじっくり学ぶ」のは苦手

Z世代は最新技術に対する感度が高く、特にツールやフレームワークを駆使してアウトプットを出すことには非常に長けています。SNSでもChatGPTなど生成AIを使った効率化術は盛り上がっていますが、一方でそれらのツールの背後にある「基本」をじっくりを学ぶことには意味を見い出せず、消極的であるとも言えます。

たしかに、フレームワークによってシステム開発は効率化され、エンジニアの力量には関係なくより短時間で高品質、高機能のシステムが作れるため、わざわざフレームワークを使わない選択を取るケースは極めて少ないでしょう。実務ではフレームワークを使うという前提だけを考えれば、一見「フレームワークを学ぶ」ことが戦力化の最短ルートに見える部分もあります。

しかし、フレームワークには流行り廃りがあり、移り変わるものです。今時点ではJavaならSpring、PHPならLaravelとある程度固定化されていますが、過去にはJavaならSeasar2、Struts、PHPならFuel、Cakeを経てきたという背景があります。またバックエンドに限らず、JavaScriptについてはAngular、Vue、React、Next、Nuxtなど様々なフレームワークが生まれており、JavaScriptそのものに対する理解が浅いと次から次に出てくるフレームワークに対応しきれないというのも現場でリアルに起きている現象です。

だからこそITCOLLEGEのJava研修では最終ゴールであるフレームワークを学ぶ前に、必ずWebアプリケーションの構造から理解することを重視しています。

フレームワークは1種類学べば終わり、というものではありません。「今メジャーなフレームワークを押さえておけばいいんでしょ?」とレガシー技術を切り捨てるのではなく、まずはWebアプリケーション開発において必要な考え方やMVCモデル・レイヤパターンなどのアーキテクチャについて構造的に理解することが、フレームワークの学習に最も役立つのです。

ポイント

・Z世代は最新技術への感度は高いが、レガシー技術は倦厭しがち
・しかし技術は流行り廃りがあるため、フレームワークから学ぶと技術の変化に対応できないことも

→JSP/Servletの学習を通してWebアプリケーションの開発モデル・アーキテクチャを学ぶことで、
 フレームワークの根本的な処理・挙動を理解した上で対応できるようになる

研修中にSpringまで学ばせたいなら最低でも「3ヶ月間」は必要

とはいえ、研修中にSpring入門を押さえておきたいという需要は年々高まっています。新卒・未経験者向けのJava研修を計画する際、どの程度の研修期間に設定すればJavaの基礎からSpringの入門スキルまで身に付けられるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

弊社のおすすめは、プログラミング未経験者であれば4ヶ月間、最短でも3ヶ月間です。

一般的に、未経験から必要最低限の開発知識を身に付けるには「約300時間」かかると言われています。3ヶ月間の研修期間であれば、合計480時間(8時間×60日間)は学習に専念できるため、必要最低限+αを獲得できるだけのバッファがあります。

中には2ヶ月間でSpringまでを学ぶカリキュラムを組んでいる研修会社もありますが、これでは未経験者にとって明らかにオーバーペースになってしまいます。未経験者は1ヶ月目で言語仕様とオブジェクト指向の概念を理解するのが精々で、どれだけ優秀でも2ヶ月でSpringを使えるレベルには到底なれません。身の丈に合わない学習ハードルはモチベーションの低下にも直結しますので、Springまで学ばせる場合は最低でも3ヶ月間、可能なら4ヶ月間を確保していただくことをおすすめします。

社員のレベルに合わせたJava研修を選ぶならITCOLLEGE

ここまで、ITCOLLEGEのJava研修で必ず「JSP/Servlet」を指導している理由と、Springを学ぶのに最適なJava研修期間をご紹介してきました。

短期間で新卒をレベルアップさせたいからと知識を詰め込んでも、インプットばかりでは知識が定着せず、使いこなせるレベルになりません。研修開始の段階でJSP/Servletから学ぶ理由と背景を受講者へしっかりと伝えておくことで、受講者にとっても納得感のある学習環境をつくり出せます。

ITCOLLEGEでは、社員のレベルに合わせて選べるSpring対応のJava研修コースを3種類ご用意しております。

未経験者には
Java3ヶ月研修 初級コース(Java基礎~JavaEE)+Spring研修

Javaの基礎固めに重点を置きつつ、JSP/ServletでのWeb開発までを学ぶ基本コースです。

Webアプリケーションの構造をしっかりと理解することを重視し、
チーム開発ではJSP/Servlet環境でのWebアプリケーション開発を体験します。
オプションで「Spring研修」を追加受講いただくことで、4ヶ月間でSpringの入門までじっくり学べます。

初心者~経験者には
Java3ヶ月研修 上級コース(Java基礎~Spring)

3ヶ月間でJavaの基礎からSpring入門まで学ぶ、より実践的なコースです。

カリキュラムは初級コースの約1.5倍ペースで進行。
チーム開発では実際にSpringを活用したWebアプリケーションを開発するため、
Springの使い方・メリットを実地で学ぶことができます。

個人/チーム開発経験者には
Java3ヶ月研修 超上級コース(Java基礎~Spring)

3ヶ月間でJSP/Servletの応用・Springの実践を重点的に学ぶハイレベルコースです。

すべての研修コースで唯一チーム開発を2回実施しており、
1回目はJSP/Servlet・2回目でSpringを活用したWebアプリケーションを開発。
JSP/Servletを学んでからSpringを利用することで、Springのメリットや活用ポイントを実地で理解できます。

「社員のレベルに合わせて、無理なくSpringまで学ばせたい」「プログラミング経験者にとっても学びの多い研修を企画したい」というお悩みがありましたら、ぜひITCOLLEGEにご相談ください。より実務にフィットするJava研修をご希望の場合は、完全オーダーメイドでの研修プラン設計にも対応可能です。

外部研修は実際に受講してみるまで柔軟性や指導の質がブラックボックスになっていることが多いですが、ITCOLLEGEでは未経験エンジニア向けの公開講座を毎月開講しておりますので、ご希望のタイミングでいつでも研修会場での対面指導や、オンライン講義の様子をご確認いただけます。

お客様の育成方針、研修課題に合わせて最適な研修プランをご提案させていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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2025年度の新卒エンジニア研修 全コースの料金表と、研修目的・期間からぴったりの研修コースが分かるフローチャートを一冊にまとめました。

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