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  3. 【25卒実例】難易度S!たった20日で新卒エンジニアの「日報クオリティ」を超改善するメソッドを徹底解説

新卒エンジニアを問わず、メンバーの日々の進捗・成長をチェックする上で重要な「日報」。しかし実際のところ、新卒エンジニアの日報はほとんど「ザル」です。

プログラミングのように正解があるものでもないので、各自の言語化能力や文章構成力…つまり「ドキュメンテーション能力」によって大きくクオリティが異なることも事実。

多くの新卒エンジニアは就職して初めて日報を書くので、最初は粒度にバラつきがあって当然です。しかし放置して個人任せにしてしまうと、配属されてから現場でマネジメントコストが増大してしまうことも。

日報チェックあるあるのお悩み

・予定タスクと日報の実績報告がズレている。進捗遅れか、記載漏れか判断がつかず予実管理が煩雑
・当日の実績は書かれているが、進捗が芳しくないのにアラートも改善策も書かれていない
・目標が抽象的で、いつまでにその目標・タスクを完了させるのか不明瞭

そこで今回は実際に、今年弊社に入社した新卒エンジニア6名の日報をもとに「入社初日」「10日目」「20日目」で日報クオリティがどこまで上がったのかご紹介いたします

ITCOLLEGEでは日報の提出を義務付けており、日報は講師が担当教室の全員分を全チェックしております。これからご紹介する指導を繰り返し行うことで、新卒エンジニアのドキュメンテーション能力を飛躍的に向上させることが可能です。
もちろん、新卒エンジニアを大量に採用しているお客様にとってはなかなか骨のいる指導になりますが、鉄は熱いうちに打て。入社序盤にしっかりとトレーニングするとその分効果も大きいので、ぜひ参考にしていただければ幸いです!

序盤は「あえて自由に」。新卒のタイプを掴んでぴったりの指導を

まず最初に、ドキュメンテーション能力を高めるには、とにかくアウトプットを繰り返すのが最短ルートです。ITCOLLEGEでは日報フォーマットを以下のセクションに分けていますが、ドキュメンテーションのトレーニングのために「講義への理解度」以外はあえて自由記述としています。

  • 講義への理解度:4段階で選択(理解できた~理解できなかった)
  • 当日の講義内容:自由記述
  • 理解できなかった箇所:自由記述
  • 所感コメント:自由記述
  • 今後の課題・目標:自由記述

あえて自由度の高いフリーフォーマットを採用することで、一人ひとりのクセが顕著に表れるため、相手のタイプに応じてそれぞれに合った指導を取り入れられます。今回は、このうち特に人によって内容に差が出る「所感コメント」を見てみましょう。

研修初日:同じ研修内容だけど、粒度も書き方も完全にバラバラ

ITCOLLEGEの研修初日はオリエンテーションとビジネス指導です。基本的なビジネスマナーにはじまり納期や勤怠・自己管理などビジネスマインド、報連相・ビジネス文書などビジネススキルまでを主に指導しています。

この日の日報だけを見ても、6人の日報の粒度や書き方には大きくバラつきがあり、特にAさんとFさんとでは指導すべきポイントが全く異なることが分かります。

Aさん:個人の感想だけを端的に述べるタイプ

特にメールの書き方や注意点といったところで、すぐに実際に使えるような内容があったためとても参考になった。

Bさん:印象に残った学びを文章で記載するタイプ

本日の研修で印象に残ったことは2つで「納期」、「報連相の重要性」です。
納期について、あらかじめ作成されたスケジュールには自分のタスクの上に、多くの先輩や上司が携わっており、一つ作業が遅れてしまうとほかの作業にまで影響が出ることをしっかりと意識して業務に取り組まなければならないと感じた。
報連相の重要性について、納期とも関連することだが自分の作業が遅れている場合や、重要な事項がある際、伝えなえれば伝えないほどあとで取り返しがつかなくなってしまい自分一人の問題ではなく会社間の問題となり損害賠償が発生してしまうこともあることを学び、報連相の重要性を再認識した。
また、社会人は決められた納期を守るのは当然で、かつある程度のクオリティを求められるというのを聞いて最初は厳しいと感じたが、それが給料をいただく社会人としてのマナーということを本日の研修で学ぶことができ、気合が入った。

Cさん:印象に残った学びを箇条書きで記載するタイプ

・ビジネスマナーを学ぶ目的
マナーは互いに気持ちよく仕事をしたり、自分の会社に迷惑をかけないために必要なものであると理解できた。また、マナーの正しさよりも、相手のことを思いやり気持ちをこめることが大切だと学べた。

・質問と報告・連絡・相談
 事実と推測・意見をまぜた報告をしてしまった際にどのようなトラブルが起こりうるかなどのリスクを理解できた。
 不具合を解消する際、10分ほど自分で考えた上でそれでも分からなければ、抱え込まずに質問をし、不具合を素早く解消することが大切であると学べた。
 自身の仕事の遅れなどの報告が遅れることで、他のチームメンバーにどのような迷惑をかけてしまうのか理解できた。

Dさん:学びからどう行動するか、行動目標を文章で記載するタイプ

本日の研修では、「10分考えて分からなければ質問する」「事実と推測・意見を混ぜない」「内容を整理して主題→結論の順に話す」など良い質問・報告・連絡・相談をするための基本を学ぶことができました。特に私はまだ事実と推測を一緒にして話してしまうことがあるので、研修中の質問をする機会などに意識して考え方を定着させていきたいです。

Eさん:学びからどう行動するか、行動目標を文章で記載するタイプ

本日の研修の中で特に重要なのが報告だと感じました。勤怠から納期まで、業務に関する多くのことに報告が関わってくるからです。チーム全体の情報共有をスムーズにして、業務を効率的に進行するために良い報告を心掛けます。また、講師の●●さんが講義のなかで何度も大事だとおっしゃっていてとても頭に残りました。さらに、業務の中で●●さんが他の人による虚偽報告の所為で大変だったというエピソードがあり、ネットで見たことも実際に起こっているのだと認識し、自分が迷惑をかけることにならない、正確に迅速に誠実に報告しようと改めて決意しました。

Fさん:当日の学習内容について箇条書きですべて記載し、行動目標と合わせて記載するタイプ

本日、ビジネスリテラシーとビジネスマナーの講義に参加し、特に重要と感じた点についてまとめます。

1,身だしなみと第一印象
 ・第一印象は3~5秒で決まり、人は見た目が9割を占める。
 ・「おしゃれは自分のため、身だしなみは相手のため」という意識を持つ。
 ・他社の方と接する際には、自社の代表者であることを意識し、服装や態度に気を配る。

第一印象の重要性を改めて認識し、清潔感のある身だしなみを心掛ける必要があると感じました。今後は、相手に不快感を与えない服装や姿勢を意識します。

2,挨拶と敬語の重要性
 ・挨拶は仕事の基本であり、自分から積極的に行う。
 ・「挨拶すらできない人に任せる仕事はない」という言葉が印象的だった。
 ・敬語の種類と使い方を再確認。(尊敬語、謙譲語、丁寧語)
 ・「とんでもございません」は誤り → 「とんでもないです」が正しい。

日常の挨拶や敬語の使い方を見直し、相手に伝わるように明瞭な声で話すことを意識します。

3,納期遵守の意識
 ・納期は必ず守ることが基本。
 ・遅れる可能性がある場合、直前ではなく早めに報告する。
 ・開発メンバーやお客様にも迷惑をかけ、重要な仕事も回ってこなくなることを念頭に置く。

プロジェクト管理において、納期の厳守が信頼につながると改めて感じました。タスク管理を徹底し、進捗が遅れそうな場合は速やかに報告する習慣をつけます。

4,報連相の徹底
 ・報告は「主題→結論→詳細→補足」の順で簡潔に伝える。
 ・悪い報告も迅速に行い、言い訳は不要。
 ・メモを取る習慣をつけ、上司や先輩の時間を無駄にしない。

報連相の重要性を再認識しました。特に、問題が発生した際に即報告することが大切であり、今後は「言われる前に報告」を意識します。

5,ビジネスメールの基本
 ・メールは「件名を明確に」「30~35文字程度で読みやすく」記載。
 ・機種依存文字(半角カタカナ、丸付き数字など)は使用しない。
 ・添付ファイルは3MB以上の場合、事前確認を行う。

メール一つでもビジネスマナーが問われることを実感しました。今後は送信前のチェックを徹底し、誤送信を防ぐよう努めます。

研修序盤での指導ポイントは「相手の読みやすさ」の重要性

この段階で指導すべきポイントは、「自分が日報を見る立場ならどう思うか?」を観点に、相手に伝わりやすい文章を書くこと。

日報を提出する目的は、自分の状況・進捗をマネージャーに分かりやすく報告するため。日報は長ければ長いほど良い、というものでもありません。相手に自分の状況を正確に伝えるには、相手にとっての「分かりやすさ」を追求するのが1番です。

そこで、各自の記載ボリュームに応じて以下のような指導を行います。良い書き方がイメージできないという方に向けて、本人から承諾をもらった上で朝会で模範例を紹介し、良い点・より良くする方法を解説するのも有効です。まずはこちらから「どう書いてほしいのか」模範サンプルを示すことで、新卒も徐々にそれに近付ける努力をしてくれます。この点はコードレビューと近いものがあるかもしれませんね。

書き方は・主旨ごとにセクションを分ける
・箇条書きでまとまめる
・適切な位置(30~35文字程度)で改行する
・「ですます調」ではなく、「だ・である調」で記載する
・提出前にすべて見直し、誤字脱字を防ぐ
日報の内容は・日報では主に「事実」を正確に報告する
・「事実」から学んだ教訓・改善点など「主観」も述べると更に良い
・気付き・学びは、より具体的に記載する
・講師から指導・指摘された点も素直に報告すると、その後の成長が伝わる
行動目標は・ゴール・期限から逆算して行動を考える
・「意識する」「定着させていきたい」など抽象的ではなく「●●する」と方法を具体化する
・資格取得やトレーニングなどは「いつまでに」「何を」「どうする」と定量的な目標にすると更に良い

研修10日目:可読性は上がったが、まだまだ抽象的

以下は、同じ6名が研修10日目に提出した日報です。
研修初日と比べると、格段に読みやすく、報告としてまとまっているのが感じられます。

しかし上記で指導したポイントは全体的に改善されているものの、「練習時間を確保する」、「出来る限り早く」、「しっかりついていけるよう努力する」など、抽象的な行動目標も見受けられます。また、改行など読みやすさの面ではまだまだ改善できる余地もありますね。

Aさん

本日は技術調査会の発表を行った。

技術調査会では講評を受け、予想以上に発表スライドとしての完成度が低かったことを理解した。
主な講評内容は下記の二点。

・メンバー名の抜け、ページ番号が振られていないなどの不備
・文字が多すぎる

また発表についても、名乗りが抜けている、敬語、話のスピードといった基礎的なことを中心に全体的にご指摘をいただいた。
次回以降に同じ指摘を受けないように、スライドについては情報の抜け等がないかの2重チェック、発表に関しても練習時間を確保する。

Bさん

本日は技術調査会の発表、Java講義(インスタンスとクラス、様々なクラス構造)の学習を行った。

【全体の所感】
全体の所感としては、発表スライドについて自分のチームのみならず様々な指摘内容があり、どの指摘も見やすい発表スライドを作成するには欠かせない内容であったので次の発表スライド作成の際に活かしたい。

講義はオブジェクト指向の部分に入り、概要はつかむことが出来たが細かいところは完全に理解できたとはいえない。

【学んだこと、感じたこと】
発表スライドに対しての指摘の中でも多かったのが、文字の量をできる限り少なくして発表のメインは発表者の言葉というものであった。スライドはあくまでも補助的な役割であり、聞き手を飽きさせないことや口頭での説明をより理解しやすくするためのものだと再認識した。

Javaの講義については今まで学んできたことを前提に、よりプログラムとしてまとまりのある形にするためにとても需要な内容だと感じた。ここでも、基礎が固まりきっていないと感じたので出来る限り早く基礎を固める。

Cさん

本日はインスタンスとクラスの関係について学習を行い、オブジェクト指向の基礎的な考え方を身につけた。

【全体の所感】
 インスタンスやクラスの仕組みを学ぶことで、オブジェクト指向がより現実世界に即した考え方のプログラミング手法であることを理解できた。また、技術調査会の発表を通じて、プレゼンにおける注意点や改善点を多く学ぶことができた。

【学んだことや感じたこと】
〈技術調査会発表〉
-個人的に以下の点に今後気を付ける
 ・笑顔
 ・視線が下がらないようにする
 ・髪を触らない
 ・スライドのフォーマット 
 ・文章量を減らし、図やグラフをつかう
 ・ページ番号を付ける

〈テスト〉
以下の点を間違えたので復習して完璧に理解する
 ‐ キャスト演算子の使用方法の誤り
 ‐ 文字列のアドレス比較についての誤解

〈クラスとインスタンス〉
 オブジェクト指向の考え方について、まだ慣れておらず、クラスやインスタンスの使い方が複雑で難しく感じた。しかし、練習問題を通して理解を深めることができた。そのため、今回講義を行った範囲の練習問題を最後まで解き切りより理解を深める。

Dさん

本日よりオブジェクト指向の講義が開始された。本日は「インスタンスとクラス」、「さまざまなクラス機構」について、ハンズオンを交えて学習した。

【学んだことや感じたこと】
手を動かしながら学ぶことで、インスタンスの作成方法や利用方法について、実践的に理解することができた。これまでに学習してきた変数やメソッドの知識と結び付けて考えることができたため、スムーズに内容を把握できた。

以下に本日の講義の中で重要と感じた「オブジェクト指向の考え方」について整理する。

・オブジェクト指向の考え方
 ⇒前提として、人間は何かを考えるときに具体的な人や物を考える。
  ex)「サッカー」について考えるとき、選手、ボールなど具体的な人や物から思い浮かべる。
 ⇒オブジェクト指向とはこのような人間の考え方と同じようにプログラムを書くこと。
 ⇒プログラム中に名前の付いた実体を用意することで、プログラムを現実と同じように構成する。
 ⇒オブジェクト指向は難しいといわれがちだが、そうではなく自然な考え方としてとらえる。

明日以降オブジェクト指向を学習していく中で、苦手意識を持たずに取り組んでいきたい。

講義は超上級向けということもあり、進行が比較的速いと感じている。現時点では理解が追いついているが、今後さらに内容が複雑になると、メモが追いつかず、自身の理解度や疑問点を把握しきれなくなる可能性がある。

そのため、対策として、予習段階で講義内容をあらかじめノートにまとめておき、講義中はコードの実装や講師の方の話の整理に集中する。これにより、講義の理解度を高めるとともに、復習の効率化にもつなげていきたい。

Eさん

本日は技術調査会のスライドの発表並びに、「インスタンスとクラス」と「さまざまなクラス機構」の途中までの講義を受けた。

《全体の所感》
本日の講義の所感としては、インスタンスの使い方をマスターできれば、
見やすいプログラムをかけることにつながると感じ、明日の「さまざまなクラス機構」の
続きもしっかりついていけるよう努力する。

・技術調査会
 本日、プレゼン手法についての発表を行った。そこで、自分のスライドを褒められた。
 このまま、褒められたところを継続しつつ、指摘された箇所を訂正していく。

・インスタンスとクラス
 オブジェクト指向の考えを用いて、プログラムをわける。分ける際のひな形のことを
 クラスで作り、そこに実際にデータを入れたものをインスタンスと呼ぶ。

・さまざまなクラス機構
 インスタンスを作る際に決める変数の中には、アドレスが入っており、データそのものが
 入っているわけではない。参照の際に注意する。

《学んだことや感じたこと》
☆朝礼の中で、納期忘れの対策にリマインダーを活用する話が出てきた。
 私はあまり、そういった機能を活用してこなかったが、効率化を目指すなら、
 必須だと感じ、早速、Slackで使い始めてみた。
 業務までには、慣れておきたい。

☆インスタンスの練習の中で、クラスの分割と似たものを感じ、
 混同する可能性があり、今のところ、機能だけをまとめたのがクラスの分割で、
 データとそのデータが行う予定の動作をまとめたものがインスタンスだと、
 認識した。使い分けが重要だと感じた。

Fさん

本日は午前と午後でまったく異なる内容を学んだが、
どちらも今後の成長に欠かせない重要なテーマであった。

【全体の所感】
午前中の技術調査会では、グループとして高い評価を受けたことに加え、
自身のプレゼン内容についても講師やほかの受講生から評価をいただき、
大きな自信となった。
反面、笑顔やアイコンタクトなど表現面の工夫が足りなかった点は、
今後改善していく必要があると感じた。

【学んだことや感じたこと】
午後の講義では、オブジェクト指向という一見難しそうな概念を、
身近な「もの(オブジェクト)」になぞらえて理解することで、
初学者でもイメージしやすい構造になっていた。

 -クラスとインスタンスの関係
 クラスはあくまで「設計図」であり、そこから生み出される
 個々のデータが「インスタンス」であることを学んだ。
 ひな形を複数作成するイメージを具体的に掴めたことで、
 実際の実装にもつなげやすくなった。

 -属性と操作の整理
 属性(企業名や氏名)と操作(自己紹介をする、質問をするなど)を
 分けることの重要性を、例に基づいて学習した。
 このように役割を明確に分けることが、コードの可読性と保守性に
 つながることを実感した。

 -インスタンスの扱いとthisキーワード
 this.の持つ意味(自分自身のインスタンス)や、
 参照型としてメモリ上の管理がどうなっているかを学び、
 変数の扱いとの違いを具体的に図解しながら説明されたことで
 理解が深まった。

10日目の指導ポイントは「方法への落とし込み」と「難しさの言語化」

読みやすさはある程度改善されてきたところで、毎日チェック&フィードバックを繰り返しながら「目標」を「具体的な方法」へ落とし込むようアドバイスを行っていきます。

書き方のようなルールと異なり、「考え方」のスキルは繰り返しトレーニングが必要ですが、具体例を出しながらフィードバックすることで徐々にイメージがつき、習慣化されていきます。

  • 例:練習時間を確保する…「今回の指摘点をすべて反映できるよう、まずは1日1時間の練習時間を確保する」
  • 例:出来る限り早く基礎を固める…「1日1時間の復習を行い、演習問題をすべて解いて不明点を潰しておく」

また、研修10日目の学習単元が比較的難しいと言われるオブジェクト指向ということもありますが、スムーズに理解できている人は具体的な技術を整理・振り返っているのに対し、まだ理解が浅いと思われる人はやはり抽象的な報告となっています。

フィードバックとしては、まだ完璧に理解する必要はないという前提の上で、「何に難しさを感じたか」具体的に記載するようアドバイスすることで、本人に言語化させ、課題点を整理させるのもオススメです。

  • 例:細かいところは完全に理解できたとはいえない…「具体的にはインスタンスとクラスの関係性がまだ整理できていない」

研修20日目:初日から見違えるほど良い日報が書けるように!

以下は同じ6名が研修20日目に提出した日報です。
講師から毎日チェック&フィードバックを繰り返すことで、たった20日間で見違えるほど分かりやすく、読みやすい日報が書けるようになりました!

また読みやすいだけでなく、「現状→課題→解決策」への落とし込みなど、考え方の面でも成長しているのが見て取れます。日報を通して自分の現状を分析し、課題点を解決する方法を考える、いわば「問題解決能力」が養われてきたのではないでしょうか。

Aさん

本日は第4回技術調査会のテーマ決定および調査、JavaとDBの連携についての学習を行った。

1.第4回技術調査会について
 第4回技術調査会のテーマはグループ内で話し合い「メタ的思考を磨くには」に決定した。
 決定理由としては、講師の方が普段から
 「メタ的思考は社会人として、エンジニアとして助けになるスキルである」とおっしゃっているため、
 そこから今回の調査で深堀してメタ的思考を身に付けようと考えたためである。

調査の結果、大きく3つのことがわかった。

・「メタ的思考」とは物事を俯瞰してとらえる力である。
・問題や要件を俯瞰してとらえることで様々な要因に分解、分析することで効率的に解決できる。
・日頃から自分の思考プロセスや世の中について疑問を持ち続けることで磨くことができる

以上の3点である。
特に3つ目については日常の意思決定などを通して今後実践していく。

2.Java-DB連携について
 Java-DB連携では、JavaとDBを連携させる方法や、プログラム上でDBを扱う上での注意点を学習した。
 内容としては下記の通りである。

・クローズの重要性
 BDはアクセスできるユーザーに上限があるため
 connectionやstatementのリソース解放を忘れると時限式でエラーとなる。
 try-with-resorceを活用することで対策できる。
・SQLインジェクション
 ユーザーの入力をそのままSQLとして実行すると悪意のあるSQL文が実行される可能性がある。
 対策としてはPreparedStatmentをもちいるなどがある。

Bさん

【全体の所感】
講義内容全体の所感としては、
・技術調査会の調べ、発表資料の作成ともに順調に進んでおり、あとは微調整を行う段階まで来ている。
・本日の演習課題は、昨日の講義で学んだJavaとデータベースの連携についてであり
 私にとってはレベルの高い内容だと感じた。

【学んだこと、感じたこと】
<朝のお話>
社会人として100%のやる気・パフォーマンスで仕事に取り組めることが望ましい。
しかし実際難しいため少なくとも60%~80%程度のパフォーマンスを出すことを意識する。
そのためには、日ごろから体調管理を行い自分を律することが重要だと感じた。

<技術調査会発表準備>
今日の発表準備の時間で、発表資料の作成はほとんど完成し
残すはフォーマットや見やすい配置を意識するのみとなった。
前回の発表では文章量が多すぎたため、どうしても発表するスピードが速くなってしまったので、
次は文章量を適切な量に減らし話すスピードを意識する。

<Java-DB連携総合演習>
昨日の講義後、検索やChat gptなどを駆使して練習問題を解き理解を深めたつもりだったが、
いざ自分の力のみで課題に取り組もうとすると何もできなかった。
今まで学んだ内容で完璧に理解できているのは最初のほうだけだと感じた。

実際に自分でプログラムが書けない理由としては、アウトプットの量が足りていないと感じている。
そのため、復習を行う際は資料の理解に重点を置くのではなく、
ある程度理解が出来たと感じたらアウトプットを行い、
アウトプットを行う回数を増やすことを意識する。

Cさん

【全体の所感】
本日は、社会人としての心構えについての話から始まり、技術調査会の調査を経て、JavaとDB連携の講義を受けた。
実際の開発現場でも重要になる知識であり、応用的な理解が求められる内容だった。

【学んだことや感じたこと】

〈朝の話〉
‐ 気が緩みやすい時期こそ注意が必要であり、ミスが大きな損失に繋がることもある。
‐ 研修中に自分の癖を理解し、ミスを未然に防ぐ方法を見つけることが大切。
‐ 学生気分の言動は周囲の士気を下げるため、社会人としての自覚を持つ必要がある。
‐ 一人称にも注意し、「私」を使うなど言葉遣いにも気を配る。

改めて社会人としての基本的なマナーや意識の大切さを実感した。
自分の言動が周囲に与える影響を意識し、常に責任ある行動を心がけていく。

〈Java-DB連携〉
‐ Javaとデータベースを接続する際には、エラー文を冷静に読み、原因を切り分ける力が必要。
‐ 接続や切断忘れはトラブルの元になるため、try-with-resources構文を活用し、close漏れを防ぐ。
‐ executeUpdateで結果を返さないSQLを実行できる。
‐ SQLインジェクション対策としてPreparedStatementを使う。
‐ DAOはテーブルごとの操作をまとめるクラスで、DTOはデータの受け渡しを効率化するオブジェクト。

実務に直結する内容が多く、理解を深めるためには自主的な調査も必要だと感じた。
特にtry-with-resourcesについてはスライドでは省略されていたため、早めに調べ実践に活かせるようにする。

〈練習問題〉
Javaから実際にDBを操作することで、講義では掴みにくかった処理の流れが明確になった。
残りの問題にも引き続き取り組み、JavaでのDB操作に慣れる。

Dさん

本日の講義ではJavaとDBを連携させる方法について学習した。
今まで学習してきたJavaとDBの要素を統合させる内容であり、
それぞれについての理解をより確実にする必要があると感じた。

【学んだことと感じたこと】
演習については比較的スムーズに解き進められたが、
DAOとDTOの役割と実装内容の理解に少し苦戦した。
以下に自分なりに整理した内容を記載する。

DAO(DateAccessObject):
・JavaからDBを操作するための命令(メソッド)等をまとめたクラス
・主にCRUDの機能が実装される
・各メソッドはDB接続、SQL実行処理、取得データの処理、リソース解放の一連の処理を行う

DTO(DateTransferObject):
・DBの情報をJava側から扱いやすいオブジェクトとして保持するクラス
・参照するテーブルの全てのカラムに対応するフィールドと、そのフィールドのアクセサが定義される
・1レコード文のデータが1つのインスタンスに格納され、レコード数分インスタンスを作成することでテーブル全体をプログラム上で表現可能

これらを活用することで、例えばデータベースの接続先が変わるなどといった状況になっても
ローコストで効率的なコードを書くことができる。
今後触れる機会も多いと考えられるため、演習課題等で実際に手を動かして理解を深める。

Eさん

本日は技術調査会の調査、並びに、「Java-DB連携」の講義を受けた。

《全体の所感》
本日の所感としては、JavaとDBを連携するときに、2つの言語を使うように、
今後、複数の言語を同じプログラム内で使う時に、
「混乱しないようしなければならない」と感じた。

・技術調査会
 メタ認知についての調査を行った。今回はその中でも、鍛える方法にフォーカスする。
 前回、内容を入れすぎたことを指摘されたので、対策として、
 「スライド担当以外の全員で一度、全体を調査し、重複したところを発表する」、
 といった方法をとるようにした。
 明日で、スライドを完成させ、時間が足りなければ、部分的に追加する予定である。

・Java-DB連携
 JavaとDBを連携する流れとして
  1.JDBCドライバの読み込み
  2.データベース接続
  3.SQL実行準備
  4.SQLの実行
  5.実行結果の判定と取得
  6.SQL実行結果の破棄
  7.データベース切断
 となっている。
 また、close漏れ対策として、try-with-resourcesを使うことや
 SQLインジェクションと呼ばれる、悪意ある条件を入力に対策するため、
 PreparedStatementを使うことも重要である。
 
《学んだことや感じたこと》
☆Javaは今のところ、躓くところはないと自負しているが、DBが追加されて、
 頭の中で処理するのが難しくなってきた。
 DBのテーブルが大きかったり、テーブルの数が多い場合は、
 別のソフトで図を描いたり、紙にメモを取って、
 対策をとれるように、今のうちから、方法を考えておく。

Fさん

【全体の所感】
Javaの基本的な記述に加え、データベースという
新たな要素が加わったことで、複雑さを感じる一日であった。

特に、StatementやConnectionのclose忘れが
現場でも不具合として頻出するという話が印象的であり、
責任を持ったコードの記述が求められると感じた。

【学んだことや感じたこと】
JavaとDBをつなげるには、ライブラリ設定や接続処理など、
構築すべき流れがあり、
普段以上に正確さが求められることを実感した。

 -JDBCの流れ
 JDBCドライバの読み込みからConnectionの取得
 SQLの実行、リソースの解放と、7段階の流れを
 正しく理解することが大切。
 特にclose忘れは現場でもよくある不具合とのことで、
 今のうちからtry-with-resourcesを使い慣れておく。


 -executeQueryと結果の扱い
 実行結果が返るSQLと返らないSQLの区別や、
 executeQueryによるResultSetの扱い方も
 実践的な内容だった。

 -DAOとDTO
 DAOを使うことで、DB処理を1つのクラスに
 まとめて保守性を高められることを学んだ。
 DTOに関してはデータの受け渡しを
 効率よく行う手段であり、後々の開発で
 活躍しそうな設計思想だと感じた。

また、講義冒頭で「研修に慣れてきて中だるみの時期」という話があり、
自分自身の緩みを省みる良い機会となった。
常に次を考え、細部にまで意識を払えるような人間を目指していく。

ビジネス力に効くエンジニア研修ならITCOLLEGEにお任せ

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

ここまで、ITCOLLEGEが新卒エンジニアのドキュメンテーション能力を高めるために行っている日報トレーニングとその成果をご紹介してきました。
今回は研修初日・10日目・20日目の途中経過をもとにご紹介しましたが、研修期間を通して日報トレーニングを行っているため、2ヶ月目、3ヶ月目にはさらなるスキルアップが見込めます。2ヶ月目、3ヶ月目と徐々に研修の難易度も上がっていきますが、新卒自身で「現状を分析する→課題を見つける→解決策を考える」習慣が身についていれば、壁も超えていけるのではないでしょうか。

ITCOLLEGEでは、これらドキュメンテーション能力や問題解決能力など、エンジニアとして欠かせないビジネスマインド・スキルも厳しく指導しておりますが、未経験エンジニアの研修で「受講満足度98.3%」、「完走率99.9%」を達成しております。プログラミング・インフラの実践スキルとビジネススキルを同時に学べるトレーニングプランをご用意しておりますので、若手エンジニアの研修をお探しのお客様はぜひお気軽にご相談ください。

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番外編:新卒から「日報って意味あるんですか?」と聞かれたら

社会人になったばかりの新卒社員の中には「上から聞かれた時に報連相しとけばいいんでしょ?」という甘い考えを持つ方も少なくありません。もしも新卒エンジニアから「日報って意味あるんですか?」と聞かれたら、まずはこちらの記事の指導ポイントを取り入れてみてはいかがでしょうか?