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  3. シゴデキエンジニアは「思いやり」が強い!「思いやり力」を高める効果的なトレーニング法とは?

「開発エンジニアの仕事のゴールは何ですか?」と聞くと、「システムを完成させることです」と答える新卒エンジニアは多いです。

しかし実際は、システムを完成させることも、コードを書くという作業も、すべてはあくまでもクライアントや社会の抱える課題を解決するための手段・過程でしかありません。

特にAIが急速に発達する昨今では、エンジニアに求められる能力が「モノづくり(≒システムの開発)」から「コトづくり(≒クライアントや社会の課題解決)」へと、大きくシフトし始めています。

世の中が変化する中で、従来通りの「モノづくり技術」に特化したトレーニングを続けていくことは大きなリスクです。
今後は「モノづくり技術」にしか強みがないエンジニアの市場価値は急速に低下していく可能性が高く、反面「コトづくり」の視点に根差し、課題解決に必要な「モノづくり技術」を扱えるエンジニアの価値は、上がり続けていくと予想できます。

  • モノづくりが起点:技術トレンドの変化やAI技術の台頭により、課題解決に結びつかない技術から淘汰される
    →その分野のエンジニアの価値が下がる
  • コトづくりが起点:変化し続ける課題の解決に直結する最新ノウハウを常にキャッチアップする必要があり、ハードではある
    →その分、エンジニアとしての価値が上がる

しかしそもそも、相手の立場に立った「コトづくり(課題解決)」を実現するためには、その前段階として「思いやり」の視点が欠かせません。そこで今回は、新卒・若手エンジニアのうちから「思いやり」と「相手の立場・価値観で物事を捉える習慣」を養い「コトづくり」の視点につなげるITCOLLEGEのトレーニング法をご紹介いたします。

相手の立場・価値観を知り「思いやり」の視点を持たせるトレーニング例

1.同期の立場・価値観から物事を考える

同期は目先のタスクやスキルレベルが近いこともあり、比較的理解しやすい(≒思いやりやすい)存在だと思います。まず研修序盤は、「自分がしてもらったら嬉しいことは、同期にもしてあげましょう」をテーマに、お互いに助け合う仕組み・雰囲気をつくりましょう。

困ってる時は助けてほしい

例:バグの原因を調査・解決する演習課題をペアで行い、アドバイスし合う
例:ペアプログラミングを行い、相談しながらより良い書き方を一緒に考えてみる

自分には自分の考えがあるので、尊重してほしい

例:開発スケジュールは、必ずチームで相談して決める

優先順位や仕様変更はすぐ教えてほしい

例:適切な報連相を学ぶシナリオ型ワークを行う
例:口頭ではなく、Backlogのチケットやプルリクエストで周知するルールにする

チームの足を引っ張りたくない

例:チーム開発ではレベルが近い受講者同士でチームを編成し、積極的に声を掛け合える雰囲気をつくる

もっと分かりやすく、簡潔に説明してほしい

例:相談内容を整理・報告する演習を行う

良いノウハウはシェアしてほしい

例:3分間スピーチ・技術調査会・成果発表会など、ノウハウを共有する習慣をつくる

2.上司の立場・価値観から物事を考える

ITCOLLEGEでは実際の開発現場に即した学習環境をつくるために、講師は「先生」ではなく「現場の上司」役となり、受講者一人ひとりの課題や状況に合わせて以下のようなアドバイスを行っています。

上司役からフィードバックを行う際は具体的な指示だけでなく「なぜそのアドバイスをしているのか」理由や背景を織り交ぜて伝えます。上司がどのような理由や背景から物事を判断しているかをインプットしていくと、次第に判断基準や価値観を理解できるようになりますよ。

たとえばサンプルコードをほぼコピペしてきた場合には

まず、あなたにこの仕事をお願いしている理由は、あなたの実装スキルを上げるトレーニングのため。
コピペじゃトレーニングにならないです。
サンプルを見なくても自分で書けるように、まずは指示に沿ってコードを自分で書いてみてください。
時間はまだあります。やっつけ仕事はやめて、じっくり取り組んでみてください。

たとえば「これどうしたらいいですか?」と相談してきた場合には

次回から相談する時は、自分の中で2パターンの解決案を持ってくるようにしてみましょうか。
問題に対してA案のメリット・デメリット、B案のメリット・デメリットを整理してくるイメージです。
自分で解決策を考えてみる習慣をつけると、次第に自分でも「相対的にAかな」と取捨選択できるようになります。

たとえば個人チャットでプロジェクト全体に関する質問をしてきた場合には

プロジェクトの進行については、他のメンバーにも周知したいのでグループチャットでやりとりしましょうか。
個人チャットでのやりとりだと他メンバーへの共有漏れや二度手間にも繋がります。
グループチャットの方で再度同じ質問投げていただければ、私からそこに後で回答します。

もちろん、メンバーとうまくいかない等の個人的な相談は、今まで通り個別にすぐ言ってもらって大丈夫ですよ!

3.クライアントの立場・価値観から物事を考える

クライアントの立場・価値観から物事を考えるためには、私たちのビジネスが私たちなりの都合やルールで動いているのと同じく、クライアントのビジネスも都合やルールがあることを理解する必要があります。

一言でクライアントと言っても、社内にIT部門を持たない事業会社からSaaS系事業会社、広告代理店、SIerなど、実際にクライアントとなりうる企業は多岐に渡り、企業独自の商習慣やルールは無数にあります。ここからは1つ1つの個別具体的なケースを覚えるのではなく、「相手を思いやり、何が最善策かを考えて動く」能力が求められます。

ITCOLLEGEでは講師が現場で実際に体験したエピソードや身近な例を織り交ぜつつ「その行動、もし自分がクライアントだったらどう思う?」という問いを投げかけ、受講者自身にクライアントの価値観をイメージさせるトレーニングを行っています。

たとえば「新人なので、教えてもらわないと分かりません」という考え方には

たしかに皆さんは研修が始まったばかりの新人です。
でもお客様からすると、報酬が発生している以上は新人もベテランも全員「プロ」なんです。
「新人”だから”できません」はビジネスとして成り立たないんですね。

たとえばですが、あなたが美容院に行って大失敗されたとしましょう。
「新人”だから”しょうがないか」って許して正規の料金払えますか?
報酬をいただく以上は、それに見合う成果を出すために、分からないなりにも精一杯努力しましょう。

たとえば締切当日の「間に合いません」報告には

開発スケジュールやリリース日というのは、なんとなくで決まるものではありません。
お客様のビジネスで重要なイベントが予定されていることもありますし、
当日急に「間に合いません」と言われて簡単にずらせるものではないんですね。

たとえばAmazonブラックフライデーは何日も前からCMやってますけど、
開発側の都合で当日急に開催できなかったら大問題になりますよね?

だからこそ、私たちには「なんとか間に合わせる」こと以上に、
「間に合わないかもしれない」と感じたタイミングで報告・対策する義務があるんです。
今回は初めてなのでOKですが、次からはタスクを着手するタイミングで工数以内に収まるかチェックした上で、
「間に合わないかも!」と思った瞬間に報告しましょうね。

4.エンドユーザーの立場・価値観から物事を考える

次にエンドユーザーの視点です。ここからはエンドユーザーの意見が直接入ってくるポジションにいない限り、「イメージ力」が求められるレイヤーになってきます。いずれにしても、「自分がユーザーだったらどう考えるか」という視点を持たせるトレーニングが必要です。

アウトプットが世の中の「あたりまえ」の基準を満たさない場合には

「当たり前品質」という言葉があります。
これは、ユーザーが「このサービスは最低限この品質を満たしてるはずだ」と思っているレベルのことです。
あって当たり前なので、ここをクリアしていないとユーザーの不満に直結します。

たしかに、今回追加したこの機能は機能要件は満たしてます。
でも、画面を読み込むのに10秒以上かかってますよね。これ、実際自分が使うとなったら待てますか?
「もし自分が使うなら」を軸に、どうすれば機能性と表示速度を同時に満たせるか、調査・改善してみましょうか。

5.社会全体の立場・価値観から物事を考える

最後に社会の視点です。これは具体的な相手がいるものではなく、「社会的な意義」や「道義・モラル」などの側面から考えることになります。

新卒エンジニアに渡される開発タスクの粒度まで来ると、「そのサービスを開発する意義」や「サービスの道義性」を考える機会はほとんどないと思います。しかし「働く上で守らねばならない法令・モラル」や「チームの一員として守るべきコンプライアンス」などについては早い段階から知り、日ごろから考える習慣をつけておくことは重要です。

そのため少なくとも、自社の定めるコンプライアンスやセキュリティ、ハラスメント等に関するルールをまとめ、研修期間を通して遵守・習慣化するようトレーニングを行っておきましょう。また開発に携わるにあたって、金融・決済系や製薬系、広告系など各種法令に関する専門知識が必要な場合は、まとめて教育する機会を設けることも大切ですね。

「思いやり力」を伸ばすエンジニア研修ならITCOLLEGEにお任せください

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

ここまで、相手の立場に立った「コトづくり(課題解決)」を実現する前段階として、新卒エンジニアに「思いやり」の視点を学んでいただくトレーニング例をご紹介してきました。

ITCOLLEGEでは、これら相手の立場・価値観に立って物事を考える力など、エンジニアとして欠かせないビジネスマインド・スキルも厳しく指導しておりますが、未経験エンジニアの研修で「受講満足度98.3%」、「完走率99.9%」を達成しております。プログラミング・インフラの実践スキルとビジネススキルを同時に学べるトレーニングプランをご用意しておりますので、若手エンジニアの研修をお探しのお客様はぜひお気軽にご相談ください。

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